タウンボックス RXターボ エンジン AT オーバーホール 3G83

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タウンボックス 平成18年式ターボ U61W 3G83 3気筒ターボ ヘッドガスケット抜けのような感じです。
オーバーヒートもさせてるみたいなので、エンジンをオーバーホールします。
水が入ってないので水を足すと外には漏れてないのにすぐに減ります。 
とりあえずヘッドを開けてみようと思います。 
まずは作業に邪魔なものを外していきます。

サイドブレーキやシフトレバーを外します。

補機ベルト、タイミングベルトを外します。

エンジンはジャッキで支えて左マウントを外します。

ターボとエキマニを外します。

インマニも外します。

ヘッドを外したらガスケットが抜けてるのを確認できました。 特に気筒間が酷く抜けてます。
ウォーターラインにも抜けてます。 ヘッドが歪んでるのは間違いないです。
メタル関係も損傷の可能性があるのでエンジンを下して点検してみます。

ブロックだけになったエンジンは簡単に降ります。

シリンダーヘッドはオーバーヒートで歪んでましたが、ブロックは大丈夫でした。 0.05mm以下でした。
ヘッドの歪は限界値が0.05mm このヘッドは2mmくらい歪んでました。

クランクシャフトは問題ないです。 親メタルは少しかじってます。 親メタルと子メタルは交換します。

シリンダーは少し線傷があったので軽くホーニングしました。

上下のストロークを止めないで斜め方向へ研磨する感じです。

やりすぎないように軽く研磨して、線傷が消えたらやめます。

ピストンを使ってピストンリングを均等に押し込みます。

ピストンリングの合口クリアランスを測定します。 基準値に入ってましたがついでなのでリングは交換します。

ボア径は正確に測るにはシリンダーゲージが必要ですが、持ってないので簡単にボアゲージで測ります。
大体の数値ですが基準値みたいです。

まず基本的なOH部品です。 これ以外にも随時悪い部品が見つかれば交換します。

クランクのベアリングは種類がエンジンごとに違うので、ブロックに刻印されてる記号をもとに選定して注文します。  スバルのサンバーは1種類しかありませんでした。 それでも問題ないところをみるとあまり関係ないのかもしれませんが。
新品のメタルベアリングです。
メタルベアリングのクリアランスを測定します。 プラスチゲージを使って押しつぶした幅で測ります。 

一度正規のトルクで締めてから押しつぶした幅で見ます。
コンロッドのベアリングも選定します。このエンジンは3気筒ともスタンダードでした。
ピストンリングも交換してシリンダーに入れます。 爪を伸ばしてない時はリングコンプレッサーを使いましょう。私は手で入れたほうが早いです。

シリンダーヘッドは歪んで使えないので右側の程度の良い中古のと交換します。 
ヘッドの歪は0.05mm以下でした。

EKスポーツとヘッド本体は同じ品番です。 カムシャフトは違いますが。 ヘッドをばらしてバルブステムシールを交換します。

バルブはカーボン等を取り点検洗浄します。

バルブ摺合せ バルブラッパーを使って12本摺合せます。

3G83用に作ったバルブコンプレッサーのアタッチメント

ステムシール交換 これは必ず交換します。 後で白煙吐いたりしたら面倒ですから。

バルブを取り付けます

カムシャフトは元のシャフトを点検して使います。 

オイルポンプのパッキン交換 ギアも点検します。

オイルポンプとクランクフロントケースを取り付けます。

リアケースも取り付けます

タウンボックスはターボのケーシングにクラックが入ってるのが多いですが、これは大丈夫でした。
リビルトの価格設定が高いのもうなずけます。

でもお決まりのエキマニのスタッド折れはありましたが。 まだスタッドが残って折れてるので簡単に抜けます。
このヘッドは交換するので関係ないのですが。

タービンの固着もガタもないです。 ガスケット類は交換します。

エンジン腰下を積みます。 

ヘッドを付けます。

後で換えにくいターボの冷却水パイプも交換します

タイミングベルト交換します

バランサーシャフトのタイミングも必ず確認します。 横から棒を突っ込んでウェイトの位置を確認します。
オイルポンプを介して減速してるのでプーリーの合マークだけではタイミングを合わせられません。

補機ベルト類も交換します

タペットクリアランスを調整します。  カムスプロケットの合マークは鏡で見ます。

ヘッド単体ではクリアランス調整してますがヘッドボルトを締めると変わってしまいますので、もう一度調整します。 車に積むとやりにくいです。 

0.1と0.2のシクネスゲージしか持ってないので微調整は勘でやります。

コンプレッションを測ります。 規定値をクリアしました。  この後、クランク角センサーを殺した状態でセルモーターを空回しさせオイルを循環させます。  いきなりエンジンをかけるのは怖いです。
クランク角センサーのエラーコードを消去してエンジンの火入れをします。
あっさりとエンジンはかかってくれました。 異音もなく軽く吹け上がります。

ATオーバーホール


エンジンオーバーホールと同時進行でATのオーバーホールもしました。
点検の為、ATのオイルパンを開けたら鉄の破片が出てきたのでばらしてみました。
この車は当方に来た時から不動車だったのでATの状態はわかりませんでした。
タウンボックスのATはよく壊れますが、 このエンドクラッチはスナップリングを留めてる溝が割れてスナップリングが外れてました。 当然4速クラッチの締結は出来てなかったでしょう。
EKワゴンとかではよくありますが、タウンボックスでは珍しいです。
おそらく4速以外は普通に走れるので3速までで走ってたと思われます。 
右側のが割れてるエンドクラッチ、左は正常な部品。




エンドクラッチ交換してエンドプレーを測定します。






スナップリング溝の破片がギアに噛むと大変なので、全部ばらして洗浄します。
特にエンドクラッチの隣にあるプラネタリギアに噛むといけないので念入りに点検します。

この年式のタウンボックスのAT故障のNO1はバック出来なくなる事例です。
オーバーホールしたら必ずLRブレーキピストンとリターンスプリングは対策品と交換します。
このATもリターンスプリングが折れてました。 
これが折れたスプリング。 下に見える小さなスプリングが16個付いたタイプが対策品です。

ピストンも同時交換しないと合いません。

リアクラッチも点検 シール関係は交換します。

フロントクラッチとオイルポンプ  点検とシール類交換

バルブボディも洗浄します。

キックダウンサーボ点検  平成15年でシールリングが対策品になってからアルミケースへの攻撃性が無くなりました。 それ以前のモデルはここが摩耗してシフトショックが出たりしましたが。

完了です。

その他のメンテナンス

タイロッドエンドのブーツとロアアームボールジョイントのブーツがひび割れしてたので左右とも交換します。

ブレーキパッドはまだ残量多いです

エアコンは良く効いています。 念のためガス圧も測定します。

ガス圧は良好です。

ほんとうによく壊れるラジエターキャップの下のパイプ。  細い方のホースの根本が折れます。
新品に交換しました

タペットカバーのパッキンとプラグホールのパッキンも交換します。 プラグホールのパッキンが傷むと
プラグがオイル漬けになってしまい調子悪くなります。

2件のコメント

  1. 大変貴重な整備手帳をありがとうございます。
    大変為になりました。
    先日、悪戦苦闘しながら、エンジンの載せ替えをしましたが、次回はATのオーバーホールをしてみたいと思います。
    貴重な情報ありがとうございました。

    1. コメントありがとうございます。
      ATのオーバーホールもぜひやってみて下さい。

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