タウンボックス U61W 圧縮抜け 3G83ターボ バルブ割れ

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タウンボックス14年式 U61Wターボ 3気筒のターボです。 アイドリングが安定せず、ふかしても1発死んでる感じです。 圧縮を計ると3番シリンダーの圧縮がありません。
 
 
 
 
バルブタイミングは狂ってないようです。 バルブ周りを疑って、ヘッドをおろします。 まずは邪魔なサイドブレーキとシフトレバーをはずします。
 
 
 
 
エンジンを少し持ち上げ、エンジンマウントの取り付けを緩めます。
 
 
 
 3気筒ターボのモデルはパワステポンプのブラケットが邪魔でタイミングベルトカバーが外しにくいです。
パワステポンプのブラケットを外すのもターボのオイルリターンとかが邪魔です。
 
ベルト関係もはずします。
 
 
インマニもスロットルボディごと外します。
 
 
 
インマニの下に隠れてる、 オイルラインを外します。
 
 
 
 
 
カムシャフトスプロケット、プレートを外します。
 
 
 
 
 
 エンジンマウントのブラケットのボルトを緩めると遮熱板が抜け、
ターボの取り付けネジにアクセスできます。 よくボルトが折れるので慎重に緩めます。
 
 
 
ターボはエンジンに付いてる状態の方が、ネジを緩めやすそうだったので先に外しました。
ターボ+ヘッドごとでもいけそうな感じですが。
 
 
 
外したシリンダーヘッド
 
 
 
 
 
やはり3番のEXバルブが1個割れてます。
 
 
これはよく見かける割れ方です。 幸いにもバルブシートに大きなダメージが無かったです。
 
 
 
バルブを全部外して、ステムシールを交換します。 当方のバルブスプリングコンプレッサーは 3G83エンジンには使えないので、アタッチメントを作ってバルブを外します。
 
 
 
全バルブを洗浄、チェックします。
 
 
 
 
ステムシール交換
 
 
 
灯油を満たして漏れチェック
 
 
エキマニにクラックが入っていたので鋳物用溶接棒で補強しました。  気休めですがストップホールも
開けて溶接しました。
 
 
 
エキマニを付けようとしたら、3番のスタッドボルトが2本とも折れてました。 折れてるボルトの上のボルトも
折れてます。 締めようとしたら簡単に折れました。
 
 
 
折れて残ったスタッドボルトを抜きます。 まずは垂直にして穴を開けて、逆タップで抜きます。
穴の正確な中心に開けないといけないので、最初はセンタードリルで開けます。
 
 
ここは慎重に真ん中に、垂直に開けます。
 
 
逆タップは折れたらやっかいなので、できるだけ太いサイズを選びます。
 
 
折らないように、少しずつ回したり戻したりしながら抜きます。
 
 
 
 
ヘッドを付けて圧縮を計ります。 規定値まで戻っています。
 
 
 
交換した部品です。
 
 
 
 
 
タウンボックス、パジェロミニ、EKスポーツなどのターボ車はオイルクーラーのパッキンからオイル漏れ
します。 タウンボックスU61Wのターボ車のオイルクーラーはエンジンとATの接合部の上にあるので
漏れたらエンジンやATがオイルでべとべとになります。  
パッキンの交換には 24mmのディープソケットが必要です。
 
 
 
 
 
パッキンは伸びてしまってました。 タウンボックスもパジェロミニも共通部品です。
 
 
 
ここのパッキンです。
 
 
 
 
 
周りの洗浄が大変でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

6件のコメント

  1. はじめまして。
    橋本と申します、宜しくお願いします。
    平成18年式のタウンボックス ターボ乗りです。

    じっくり見させて頂きました。
    素晴らしい作業ですね。

    わたしの3G83ターボは現在11万キロです。
    去年、数時間経った始動時にだけ30秒間ほど白煙を履き、オイル下がりと判断してバルブステムシールを交換しましたが、また酷い白煙が出るようになりました。
    スコープカメラで燃焼室を見ると全気筒がオイルまみれなのです。
    全気筒なのが不可解です。
    ですのでもしかしたらターボが原因?と、
    スロットルの前に来るゴム配管を外して始動たりと、色々実験しましたが関係なく物凄い白煙ボーボーで、30秒くらいてなくなります。
    数時間経った後の始動時のみです。
    やはりオイル下がりとしか考えられないです。
    再度ヘッドを降ろすつもりですが、何が原因なんでしょうか。
    ステムの摩耗痩せ、バルブガイド摩耗などを考えています。

    バルブガイド摩耗ならヘッドAssy効果を覚悟しています。
    金額と苦労は勿体無いですが、中古エンジンへの載せ換えよりも原因が知りたいのもあってヘッドを降ろします。

    前回作業で見ていますが、オイル上がりではないと思います。
    馬力は十分ありますし、ブローバイも少なく圧縮測定では誤差あるかもですが規定参考値以上の数値です。

    人に見られるのが嫌で乗れない状態です。

    何か他に考えられるケースが有ればアドバイス頂きたい気持ちです。

    1. コメントありがとうございます。 白煙の見極めは難しいですよね。
      去年にステムシールを交換してからしばらくは直ってたのでしょうか?
      直ってたのに最近また再発したのでしたら橋本さんの推測のようにステムやガイドの可能性が
      高いと思います。 ただ気になるのが30秒ほどで白煙がなくなると言うことですね。オイル下がりならば
      下り坂とか走った後で白煙がでると思いますが。 タウンボックスターボでターボの排気側にオイルが垂れる
      症状になったことがあります。 その時は走った後エンジンを止めるとターボとマフラーの継ぎ目から
      オイルが出てきて次にエンジンをかけると白煙が出る事がありました。その時はターボを交換すると直りました。
      その時の白煙はオイルが燃えた臭いではなく、オイルが生焼けのような臭いでした。 前回ヘッドを降ろした時に
      ターボのマフラー側にオイルが垂れてませんでしたか? 

      1. お世話になります、お返事ありがとうございます。
        ターボを疑っていてリビルトへの交換を前提で考えていました。
        今朝昨日から止めたままのエンジンを始動せずにプラグホールからカメラで見てみましたらピストンの助手席側にオイルがかなりの嵩で溜まっていました。
        斜めに搭載されているので。

        ターボからのオイルがこんなに溜まるのなら稼働中にも白煙出まくりだと思っています。
        しかし、色々考えると、ヘッドにオイル溜まりがないから、下がるオイルもないのでは?
        とも思い、やはりターボが原因かと、作業入りが揺れ動いてしまっています。

        違っていたっしても、11万キロのエンジンですので、まだまだ長く乗りたいので交換を前提で外しました。
        上下左右のガタは全くなく、スラスト方向に硬く押すと動くガタがありました。
        コレがどうなのかは分かりませんが、リビルトに交換して白煙が止まるかをやる事にしました。

        ただ腑に落ちないのは長時間停止後で白煙が30秒と言う点です。

        オイル下がりでないなら稼働中にスロットルボディ〜インマニやポートなどに付着したオイルが時間をかけて垂れ下がり一箇所に固まって始動時に一気に吸い込まれ白煙になる?と、無理やり的な妄想くらいしか想像がつきません。

        因みに圧縮テストはAll13キロ強。
        暖機後のアイドル負圧は50cmHGと良子な数値です。

        1. タービンの交換で直れば良いですね。 私の場合はU63Wの4気筒エンジンでしたが、エンジン稼働中は
          クランクケースの負圧でタービンのオイルラインはオイルパンに吸われるのですがエンジンを止めた時に
          固着したタービンシャフトの排気側のシールからエキパイの方へオイルが流れていました。
          次にエンジンをかけると排気の熱で漏れたオイルが焼けて白煙になってました。そのオイルが焼けてしまうと
          白煙も止まる感じでした。タービンシャフトのシールは細いピストンリングの様な物でカーボンで固着して
          シャフトもカジリが有りました。 タービンのTD02もTD015もシールリングは同じなのでU61Wでも起こる可能性は
          有ると思います。

          1. お世話になります。
            ヘッドを降ろしました。
            排気バルブにガタがあり、どうやらバルブガイドが原因です。
            吸気側と比べるとガタが大きいです。
            吸気口と比べると、と書きましたが、そもそも多少のガタはあるものなのでしょうか。
            覚悟はしていましたが、やはりヘッド交換か、エンジンごと載せ換えを検討する事態でした。
            バルブガイド打ち替えは、現実的に出来るショップがありませんので・・・。
            相談に乗って頂いてありがとうございました。
            現状報告です。

  2. バルブステムとバルブガイドの隙間は 0.02~0.03mmIN 0.04~0.06mmEX
    使用限度は 0.1mmIN 0.15mmEX となってます。
    0.1mmの隙間はかなりガタが感じられると思います。

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