タウンボックス U63W タービンブローで放置してた車を移動さすことになってエンジンをかけようとしたら全然かかりません。 月一回くらいでエンジンをかけてたのですが、今回は初爆ありません。

とりあえずエンジンをかかるようにします。 まずはダイアグチェックしました。エラーコードは無しです。 点火系統チェック DOHCエンジンなので2個のコイルで4気筒を点火してます。 2本はダイレクト、2本はプラグコードが付いてます。スパークテストではスパーク飛んでます。スロットルボディよりパーツクリーナーを吹きながらスターターを回すと、少しだけ初爆がありました。燃料系統のトラブルみたいです。
ECUの上のあたりに燃料jポンプリレー エンジンコントロールリレーと並んでます。

燃料ポンプリレー点検したら正常でした。

フューエルポンプに12Vかけて動かしてみたら作動音はします。

インジェクター外してスターター回しても、燃料がスプレーされません。

ターボ車はリターンホースが付いてるので、リターンホースを外してスターター回してもガソリンが出てきません。

やはり燃料ポンプのようです。ガソリンタンクのプレッシャー側のホースのカプラを外して8mmのチューブを差し込みスターター回してもガソリン出てきません。

ガソリンタンクを下してみます。 燃料ホース、リターンホース、給油口ホース、エアー抜き、ベーパーコントロールホースなどを外せば3本のナットで留まってるだけです。

燃料タンクを空にすればそんなに重くないですが、ガソリン入ったまま降ろしました。

まずは洗浄です。

ガソリン20L近く入ってました。 逆さまにしても全部抜けないので最後はペコペコでぬきました。

フューエルポンプは年式と型式によってかなり種類があります。 NAはリターンホースが無いです。 平成12年以前はNAでもリターンホースが付いてました。軽トラに3気筒ターボを積もうとしたらリターンラインが無くて困ったことがありました。平成14年くらいでタンクも変わってポンプも形が変わってます。 U63Wに関してはすべて同じみたいです。

壊れてるポンプは抵抗値がかなり少なかったです。 3Ωくらい。内部でショートしてるのかもしれません。 音も正常な物と比べると正常品がキュイーンなら壊れてるのはブー です。

交換後エンジンはかかりました。しかし長い間放置してたためブレーキも固着してました。前はキャリパーがひどい固着です。 キャリパーを外してブレーキペダルを踏んでもピストンが出てきません。 ブレーキペダルが折れそうなくらい踏んだんですが。これで出ないならエアーくらいでは出てこないでしょう。なんとか動かしたいのでユニオンボルトを抜いた穴に8mmのシャフトを突っ込んでプレスで抜きました。 ピストンとキャリパー内側を磨いてシールを交換したら入れる時はスムーズに入りました。 リアはドラム抜いて掃除したら直りました。
白煙が酷過ぎるので動かせません。 在庫の中古タービンと交換することにします。

4A30ターボのハウジングは高確率でクラックが入ってます。パジェロミニのタービンはあまりクラックが入ってるのを見ませんが。タウンボックスに多い気がします。

タービン軸のガタは無かったのですが、インタークーラーやエキパイにはかなりのオイルがたまってました。 中古のタービンと交換します。付けてみないと使えるかどうかわからないのでリスク大です。U63Wのタービン交換はエンジンマウントブラケットを外さないといけないので少し面倒です。

インタークーラーは洗浄したけどマフラーの中のオイルは洗浄できないのでエンジンかけて燃やすか外に出し切るまで待ちます。最初はオイルが出てきましたが、そのうち水になりました。白煙も徐々になくなりました。
