パジェロミニ 白煙吹く修理 

中古で買ったパジェロミニ H58A DUKE エンジンオイル交換後 白煙が酷くなりました。 交換というよりレベルゲージのLOWよりかなり下でゲージにオイルがかすかに付くような状態でした。 乗って帰る時は白煙出て無かったのですが、オイルを正規の量に入れてから白煙がかなり酷い状態です。 10W-30を入れたのですがもしかしたら白煙対策で10w-40とか50が入っていたのかもしれません。 








オイルを規定量入れると白煙が出るのはオイル上がりの可能性が高いです。
とりあえず修理するつもりなので順番に当たりをつけて手を付けて行こうと思います。
白煙の原因は ターボチャージャーからオイル漏れ、 シリンダーヘッドのバルブステムシール不良、 ピストンリング、オイルリングの摩耗、 シリンダー、ピストンの摩耗  等が考えられます。
単純な原因では PCVの詰まり、オイルの入れすぎも有りますがこれらは簡単にチェックできます。
一般的に言われてるオイル上がりか下がりかの判断は エンジン回転が高い時に白煙が出るとオイル上がりでアイドリングや下り坂後に出るとオイル下がりですが、この車はエンジンかけた時も白煙出るし高回転でも出る状態です。
アイドリングでも少し出ています。 複合的にオイルが燃えてるのかもしれません。





パジェロミニのターボチャージャーは比較的簡単に取り外しできるのでタービンカートリッジを交換してみます。 パジェロミニのタービンはエキマニより高い位置にあるのでタービン軸から排気側にオイル漏れが有ればエンジンを止めた後、エキマニに落ちてエキゾーストバルブまで行きます。同じ4A30エンジンでもタウンボックスの場合はタービン軸からオイル漏れが有ればマフラー側にオイルが落ちます。







ボルトが固着してるのでバイスで固定して外します。少し温めると緩みやすいです。






一か所レンチが入らない部分があるのでレンチを削って薄くして緩めます。





排気側はカーボンが固着して外れないのでプラハンマーで少しづつショックを与えて外します。






シャフトのガタを見ます。 スラスト方向はガタ無いですが、横方向へは少しガタがあります。 最大0.3mmくらいありました。 これは後日ジャーナルベアリングとシールリングを交換します。 今回は在庫のカートリッジと交換します。






カートリッジを交換してエンジンをかけてみると白煙は相変わらず出ています。
エキパイを外してエンジンをかけるとオイルも出てきてます。タービンは関係なかったようです。 つぎはヘッドを下してみます。







クランクとオイルポンプのオイル漏れも酷いので交換します。タイミングベルトもついでに交換します。






ラッシュアジャスターはスラッジがたまるとタペット音みたいな異音がでます。
20個全部洗浄します。






シリンダーヘッドとカムシャフトハウジングを外します。 カムシャフトは比較的きれいです。 







ヘッドのひずみは無かったです。 0.03mmくらいでした。






5バルブのインテーク側はバルブスプリングが隙間なく付いてるのでバルブコンプレッサーも干渉しないように加工しています。







バルブステムシール交換とバルブ摺合せをしました。







パジェロミニやタウンボックスの4A30 DOHCエンジンはEXバルブが割れることが多いです。このエンジンは大丈夫でした。 
ヘッドを取り付けて試運転しましたが、やはり白煙は軽減されずに出ています。
やはりオイル上がりのようです。 エンジンを下してピストンリングを見てみます。






エンジンを下す前に ATを下します。ドライブプレートのナットが1個固着して
緩みません。 ナットの角もなめてしまってます。 まずはクランクシャフトのボルトを固定します。








エンジンとトルコンの隙間からパイプレンチを入れて緩めました。







エアコンのコンプレッサーとパワステポンプは車に残してエンジンを下します。
インマニ、エキマニは付けたまま。 







軽自動車は狭いスペースにエンジンが載ってるので作業性が悪いですが、下してしまえば楽です。 







シリンダーボアは0.01mmほど広くなってます。 







トップリングの合口クリアランスは0.8mmが使用限度ですが、0.8mmくらいでした。 使用限度ぎりぎりです。 ピストンリングは交換します。







白煙の原因はどうやらオイルリングのオイル戻し穴が詰まってるからでした。
ニードルで掃除しようとしても固く詰まってるので通りません。







ハンドドリルで通しました。 これだけ詰まってれば白煙吹いてもおかしくないです。見たところオイル管理はそんなに悪い車だとは思えませんが、こんなことになるのですね。 







コンロッドの大端部は見たところ問題無かったです。






ヘッドを2回外したのでシリンダーガスケットが一枚無駄になってしまいましたが、これで直りそうなので良いとします。







ラッシュアジャスターは念入りにエアー抜きしておきます。 エアーが噛んでるとなかなかエアーが抜けなくてヘッドからカチャカチャうるさいです。







エンジン積み込みます。 運転席側のマウントを先に入れます。ステアリングシャフトを外せばいいのですが、外さない場合はシャフトが少し邪魔です。
積み込んで試運転では白煙は直ってました。 最初の5分くらいは残ったオイルが燃えてましたがすぐに消えました。










エンジンの白煙は直ったのでタービンもメンテナンスしてみます。
パジェロミニやEKワゴン、タウンボックスには三菱重工製のTD02やTD015が付いてますが、なぜかリバースローテーションなのです。 コンプレッサー側から見て羽が左回りです。 なのでコンプレッサーの羽を外す時は正ネジで左回しで緩めます。 ランエボとかでもEVO4くらいからリバースローテーションになってると思います。 逆ネジと思い込んで右に回すとローターシャフトが壊れます。 スラストベアリングも回転方向が逆なのでスラストブッシュと当たる部分のオイル溝の向きが逆です。 最近はタービンのリビルトキットとかネットで買えますが、ほとんどが右回転用なので注意しないと焼付きます。







今回はとりあえず ジャーナルベアリングとシールリングとOリングを交換します。 スラストスペーサーとブッシュも交換しますが、スラストベアリングは
今の所、入手できないので古いのを使います。 この車のスラストベアリングはほとんど摩耗していなかったので大丈夫だと思います。 ピストンリング状のシールリングは交換します。 これが摩耗するとオイルが燃える原因になります。






真鍮の部品がスラストベアリングで位置決めの丸い穴の位置が正回転用と逆回転用で違うようです。 正回転用は穴が右側に開いてます。 





コンプレッサーハウジングにシムを付けて組みます。 






先にエキゾースト側にカートリッジを取り付けた方がボルトが締めやすいですが、コンプレッサーハウジングのスナップリング取り付けに90度曲がったスナップリングプライヤーが必要です。











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