手押し一輪車電動化 

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土を細い道の急な坂の上まで運ぶ事になったので一輪車を電動にしました。 古い一輪車に中華のインホイールモーターを付けるだけですが思ったより面倒でした。






道が狭いので改造する一輪車は右の深底タイプの幅が少し狭いのにしました。 どちらもぼろいですが。





中華のインホイールモーターは太いタイヤ付きで 車軸取付の幅が普通の一輪車より30mmほど広いのでパイプを切って30mm拡げました。 パイプ延長はパイプの中に細いパイプを入れて溶接しました。肉盛りして段差をスムージングしてます。 





 車軸を固定するプレートを取付ます。 元々付いてた車軸受けのパイプは後で切り取ります。この時点ではまだ中国からモーターが届いてなかったのでサイトに載ってた簡単な寸法図を見て決めました。





モーターが届くまで古い車輪を仮付けしてます。 買ったモーターが24V仕様なのでバイクのバッテリーを2個直列でつなぎます。横置きOKのジェルバッテリーです。





モーターが届いたので付けてみました。実物は思ったより太いです。 未舗装でもトラクションがかかりそうなタイヤです。 バッテリーは最初後部に付けようと思いましたが少しでもタイヤに荷重を掛けようと前に置きました。






ブレーキレバーとアクセルは内径22φなので22φのパイプをつないで細くしました。




コントローラーは防水にするため塩ビ管を利用しました。 小物入れにもなってます。





ブレーキキャリパーを付けるステーを製作。 キャリパーは付属してないので自転車用の中古を使います。
ディスクローターは140mmです。 160mmだとタイヤに当たってしまいます。





合わせてみたら大丈夫そうだったので溶接で付けます。 ディスクローターが左側に付いてました。自転車のドラムブレーキ取付ネジと同じようなインチネジに右ネジで付いてます。 しかし電源を入れてみるとモーターは逆回転します。 このローターを右側に付けるとブレーキをかけると緩む方向に力がかかるので左にしか付けられません。
コントローラーの配線のリバースの2本を短絡させると回転方向が変わりました。しかしリバースの配線を短絡させて逆回転させるとパワーが出ません。40%のパワーしか出ないです。 おそらく安全のためにバックはゆっくり回るようにされています。 フルパワーで逆回転仕様にするにはコントローラーの配線に STUDY WIREとかSELF-STUDY とか書かれてる2対のオス、メス配線カプラーをタイヤを空転させる状態にしてつなげるとモーターが回りだします。モーターが時計回りか反時計回りに回るので回転方向を変えたい場合は一度カプラーを外してもう一度つなぐと反対回りに変わります。回転方向が決まればカプラーは外しておきます。こうすれば逆回転仕様にしてもフルパワーで使えます。
その他にも逆回転させるにはブラシレスモーターの三相配線のいずれか2本の線を入れ替えてホールセンサーも
同じ色の線を入れ替えても逆回転仕様にできるらしいです。当方のコントローラーはこの方法では動きが良くなかったです。







キャリパーの調整をします。 キャリパー裏のネジで内側のパッドの調整をしますが裏側に隙間がないのでキャリパーを外してネジを回します。 





配線を取り回しました。 モーターはトルクも有りスピードも一輪車にしては充分出ます。 







充電用のカプラーを付けてます。 24V充電機でバッテリー満タンにしてテストしてみます。






150幅の重量ブロック 1個14.3kgを6個積みました。 合計85.3kgです。 パワー切り替えスイッチで3段階変えれますが荷物を積むと一番強いモードで良い感じです。 空だと中間モードです。 急な坂はやはり80kgくらいが限度みたいです。 350Wのモーターなので36V500Wだともっとパワフルだと思います。 30分くらいテストしてバッテリー電圧を測ると25Vでした。 ほとんどバッテリーが減ってません。 実用性は有りそうです。
100kgくらい積んで急な坂を登る時は少し押して登ると大丈夫でした。 しかしバランスを取るのが大変で、その方が疲れます。土だと重心が低くなるので少し楽になります。
一番嬉しく感じたのがディスクブレーキです。 重たい荷物での下り坂も結構疲れますがブレーキが有ると楽です。
手押しの一輪車にも付けたいくらいです。 





ネットを参考にして人が乗れる車輪も作ってみました。 平地だと問題なく乗れますが、急な登りは350Wのモーターだと止まってしまいます。 私の体重85kgだと厳しいです。 スケボのように足で蹴ってやると登れますが実用性はあまり有りませんでした。 これは改造して荷車として使います。





単管パイプをえぐってT字型に溶接してパイプの中に円筒状のカラーを溶接してM16の寸切りボルトを入れてます。
T字の長い方は単管の中に42.7φのパイプを差し込んで長さを調節できるようにしてます。 
今回の残念だった所はモーターのパワーが350Wだと少し物足らない事です。 もし次作るとしたらもっとパワーの有るモーターで試したいです。 中華サイトで今回は15000円くらいで買いましたが24V350Wも48V500Wも値段は同じなんです。 500Wにすれば良かったとちょっと後悔しています。
追記 配線をリバースモードで使ってたのでパワー弱かったですが、STUDY MODEでやり直したら結構パワー出ました。リバースモードはパワー半減させてるようです。


パイプえぐり加工









トラックに積み込むテストをしました。 ラダーが長さ210cmで少し短いですが60kgくらいの荷物が軽く押しながら登れました。勾配は荷台高さ80cmで約40%です。 軽トラなら荷台高さが62cmくらいなので勾配30%くらいになります。 ラダーは2本かけでないとバランスを崩した時に危険です。 
費用総額は一輪車が有れば4万円くらいで自作できました。 総額の内、モーターセットが14000円 今回は急いでたので送料が15000円もかかりましたが、急いでなければ送料無料で20000円とかでも有りました。 送料は高いだけあって5日くらいで到着しました。 
ゲルバッテリーが2個で6000円 その他 塩ビ管、配線類です。 

you tube 動画でも見れます https://youtu.be/kYwpd4nWUVQ




















2件のコメント

  1. こんにちは.初めてコメントさせて頂きます.このサイトを見させて頂いて,改造をしたいと思っています.もし可能であれば使用させれている中華モーターの型番,もしくはサイトを教えて頂けますでしょうか?お手数かとは思いますがよろしくお願いいたします.

    1. 当方が買った商品は https://www.aliexpress.com/item/4000054738723.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.10.21ef1802C8KRSJ
      350W 24V です。 当方はこれで満足していますが、幅の狭いタイプを探した方が取付が楽かと思います。 

kobashiengei へ返信する コメントをキャンセル

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