三菱DY-359上下送りミシンをブラザーDB2-B737のテーブルに付ける

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三菱の上下送りミシンの本体だけのジャンク品が手に入ったので今まで使ってたブラザーミシンのDB2-B737テーブルとサーボモーターを使って動かしたいと思います。 取り付けるのは三菱DY-359という昭和の上下送りミシンです。本来なら三菱のLIMISERVOとかLIMI-STOPのモーターが付いていたと思われますが本体だけなので詳細はわかりません。
まずはブラザーミシンを取り外しました。 DY-359は本体に小さいオイルタンクが付いてるのでオイルパンは必要ないです。





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オイルパンを外したので高さを合わせるために鉄板でスペーサーを四隅に入れました。工業用ミシン規格なので寸法はほぼ同じです。 ブラザーのサーボモーターは他社と比べると取り付け寸法が違ってるようです。他のモーターを付ける場合は穴を開けないといけません。





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ここまではポン付けです。





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とりあえず載ったので動くようにしていきます。 使えるかどうかもわからないのですぐにブラザーに戻せるようにしてます。




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検知器は基板が割れてしまってます。これはどうせブラザーのサーボモーターに使えないので取り外します。
ここにブラザーに付いてた検知器を付けようと思います。 ブラザーの検知器はブーリー内蔵型なのでスマートです。




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ブラザーの検知器は少し内径が小さいようで入りません。





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センサーの内径を少し拡げます。配線が外せないのでテープで留めて回します。





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寸法合わせのスペーサーを塩ビパイプから作りました。





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取付用のネジ穴をタップ立てます。






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センサー取り付けようの板ですが穴を拡げようとしたら硬くてドリルが食いつかない。なんでこんな硬い材質をつかうのか不思議です。 この穴はミシンねじの3/32-56用でM4のネジを使うので少し拡げないと入りません。





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しかたないのでなましてみます。





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念のため時間をかけて冷やしました。





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なんとか取り付けできました。




プーリはブラザーのを付けます。内径は同じでした。 針の上位置と下位置検知のスリットがあります。回転センサーは24パルスです。





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操作パネルもブラザーのを付けるのでステーを製作。





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針の停止位置の調整をしました。下止めの位置はそんなに気になりませんが上止めの場合に合ってないと押さえを上げても下糸が出てきませんでした。針の最上点から少し下がったくらいにしました。





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モレックスの12極カプラーはミシン本体の糸切ソレノイド、返し縫いソレノイド、返し縫いスイッチとアースの線が来てます。 三菱とブラザーではピン位置が違うので入れ替えます。ピンは再利用するので壊さないようにピン外しを作りました。 





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動作確認は普通に動きました。ソレノイドも大丈夫だったようです。ブラザーの制御盤内に調整ネジがあるので終わりの返し縫いの速度を一番遅くしました。 上側4個の右から2番目です。 縫い始めの返し縫いはダイヤルで調整できますが縫い終わりの返し縫いが早すぎました。 左から2番目は低速設定ですが左に回し過ぎるとモーター回りませんでした。一番左に回して少し右に戻したら速度ボリューム最低時の速度が下がりました。
縫いはじめの返し縫い速度調節ダイヤルの左に3個ある調整ネジの一番左がトルク設定で右に回すとトルクが増すらしいですが、右に回すとモーターの動きがおかしくなりました。マニュアルにも右に回しすぎたらおかしくなると書いてましたがモーターのブレーキがハンチングのように効いてました。少し戻して落ち着いた場所で設定しました。






モータープーリー製作

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ブラザーB733のサーボモーターはMD-803が付いていました。モータープーリーは普通のMプーリーではなくブレーキに3本のビスで付くタイプです。純正125mmのプーリーを70mmにしてトルクアップを図りたいと思います。
純正の小径モータープーリーはネットで探しても見つからなかったので製作してみます。 2段減速にして中間に2連のプーリーを付ければいいのですが、できればベルト1本で駆動させたいです。





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倉庫を探したら油圧ポンプのプーリーがMタイプで外径が70mmでちょうどいい感じでした。これを改造してブラザーのサーボモーターに付けれるようにします。





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芯を出すために治具を作って両面を削ります。





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穴を拡げます。ブレーキユニットにきっちりはまるように穴を拡げていきます。




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左が純正プーリーで右が製作して70mmプーリー できるだけ元の位置にベルトがかかるようにオフセットを削りました。上がブレーキユニットで3本のビスでプーリーが付いてました。





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プーリーの横に穴を開けます。意外と面倒だったのが穴あけでした。ドリルがプーリー溝の底で一度出てくるので
貫通時に外側に刃が逃げてしまいそうです。





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溝の底はエンドミルで堀りました。 小径にするのも70mm径のプーリーが限界ということです。これ以上小さいプーリーだと取り付けネジがベルトの底側に当たる可能性があります。





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サーボモーターに取り付けてみました。 ベルト底部とネジのクリアランスはまだ余裕はあります。ベルトが摩耗して下がってきても大丈夫そうです。





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M-42でちょうどいい長さです。 ミシン側とモーター側のプーリー位置もほぼ変わってませんのでボビンの糸巻きも使えます。





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0番糸に25番針で試してみました。 純正のプーリーではモーターが止まってエラーになってましたが70mmにしたらエラーにはなりません。しかし25番針は太いですね。普通の針は取り付け軸が2mmφくらいで針の先は細くなってるのに25番は取り付け軸から寸胴で針穴辺りまで太いです。 






膝上げ製作

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ブラザーのミシン台はオイルパンに膝上げがついてましたが膝上げの押し上げる位置が違うので使えませんでした。
適当な廃材で作ってみます。





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膝上げのパッドはブラザーのを使うので12φシャフトの先端部を11mmφに削りました。 ローラーを押す部分は16φのボルトを削って先をへら型にしてローラーの滑りをよくしました。





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取り付けステーは廃材の切れ端を使います。 関係ない穴が開いてます。





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このローラーを押し上げたら押さえが上がる構造でした。 





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ブラザーのオイルパンは捨てるのもったいないのでオイル受けとして再利用しました。オイルパンに切り込みを入れてシャフトを逃がします。




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 少し下げて干渉しない位置で固定します。 これで注油しても下に垂れて落ちなくなります。 





ボビンの交換も左側の開口部から出来そうです。 邪魔ならオイルパンの左側を切り取ってもいいですね。

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