
ジャンクのボーリングヘッドを入手したのでメンテナンスしてみます。
昭和56年製造 黒田精工製の UFB-3 です。
シャンクはMT3なのでBT40-MT3 のアダプターを使って取付けます。

数か所不具合個所が見つかりました。 まずフィードボタンのシャフトの先が割れてました。 横からスプリングとアングルピンで留まってるボタンが抜けてしまいます。 フィードボタンを押すとシャフトにあるピンが出てきてリングをロックするようになってます。

先が割れてます。 なのでレバーを押しきれないからロックがすぐに戻ってしまいます。

ヘッドの位置を動かすラックギアーが両端が反るように曲がってました。 パーツリストには曲がってるように書かれてないのでおそらく曲がったのでしょう。とりあえず修正しました。

アングルピンも先のとがった部分が割れてます。 フィードボタンの溝に噛んで
フィードボタンを位置決めするようになってます。

調整リングはプラネタリアギアになってます。2個のリングの回転を止めたり離したりの組み合わせでギア比が変わります。

本体右に置いてるのがリテイニングリングで マイナスネジ2個で留まってる穴にストップロッドを差し込んで回転を止めると自動で刃が拡がっていくようです。 ボーリング加工には使わないですが、フェーシング加工とかテーパー加工に使うと便利です。
ちなみに黒田精工に部品を聞いてみたらもう作ってないらしいです。
Ebayとかでも出品されていますが、結構高価で取引されています。本家のドイツ製のUPA3とかは5万円くらいで出品されてます。

フライス盤の主軸はNT40なので MT3をBT40にするアダプターを使います。
BT40もNT40もテーパーは同じなので取付けは可能です。
しかしMT3のタング式用なので引きネジが使えません。 万が一抜けたら
バイトを傷めるので小さいボルトで抜け止めをします。

親子ネジにしてM8のキャップボルトで引きます。

スズキのハブ径54mmのアルミホイールをタウンボックス用に56mmに拡げました。