東日のトルクレンチが狂ってきたような気がするので調べてみます。 かなり古いタイプなのでスプリングもへたってきてるのでしょう。

トルクレンチ2本をつなげてみると明らかに東日の方が弱いです。

トルクレンチに1Mのエクステンションを付けて実際に重りを吊るして測ってみます。

エクステンションバーの力点の自重を測ります。

ポリタンクに水を入れて 力点の1Mの所に吊るします。 かなり狂っていました。

分解して点検します。 スラストリングの深さを分解する前に測っておきます。組立時にその深さまでねじ込みます。

ヘクスのネジを外すとスラストリングは緩められます。

見た感じでは異常は見当たらないです。

ワッシャーを加工してシムを作りスプリングに付けます。

スプリングのへたり分を補正します。

全体的に修正する場合は、旧型タイプならメモリ板をずらせばいいらしいです。 かしめてるだけなのでタガネ等でたたけばメモリ板がスライドします。 これは過去に修正されていたのかもしれません。 一杯までスライドしています。

仮組をして実際に重りを付けて測ってみます。 角パイプにトルクレンチを付けてハブナットに付けてます。 1Mの所にポリタンクを吊り、水の重さで測ります。角パイプとポリタンクの自重は差し引きします。

微調整用に大昔の体重計の重りを使います。

トルクレンチ本体の横に空いてる穴はヘクスレンチを入れてゲインを調整します。最大目盛値調整をする時の穴です。 最少目盛値で正確に合ってることを確認して最大目盛値での狂いを調整します。 実際より少ない力で作動してしまうなら左回しです。 1回転で20~30Nm変わるみたいです。単純に値が全体的に少ないとか多い場合はこれを調整してはいけないですね。

いろんなトルクレンチを測ってみましたが、それぞればらつきがあります。やはり定期的にメーカーに校正してもらうのがいいですね。

2018/03/11このたびトルクレンチを買ったので他のトルクレンチも狂ってないか調べてみます。


ソケットから50cmの場所でプリセット50Nm(5.1kgf.cm)なら10.2kg辺りでクリック音がすればOKです。 それ以上の大きいプリセットの場合は1Mのパイプをつないで100Nmなら10.2kgでクリック音がするとOKと言うことです。トラックの鳥居に付けてるLアングルに強化ボルトを締め付けて、それにトルクレンチをかけてやってます。

5Nm(0.51kgf.m)が測れる小型のトルクレンチは万力にスピンナーハンドルを固定して10mmのソケットを両方のレンチに付け、10mmのヘクスレンチを切った物でジョイントしてます。 レトロ秤の重りを徐々に増やしていきソケットから20cmの場所で0.51X5の255g そこからトルクレンチの自重を引いた重さでOKですね。

ジョイント部に遊びが出るくらいまで測りを持ち上げた値が自重と考えていいのでしょうかね。 そのへんは詳しくわかりません。

一応、バネばかりでもやって確かめてみました。 思った数値が出たのでOKとします。

調整はロックナットを外して中のネジの部分を締めこんでいけば強くなるようです。