三菱診断機 MUT3 修理 三菱車用 故障診断機 MUT3 VCI MB991824 純正品ではなく中国製なので今まで故障に悩まされてきました。 最初に故障したのが内部のFFCケーブルが断線して通信不良になり、 それは汎用のFFCで交換しました。 次はケーブルのコネクターが壊れて起動不良になり、それはハンダ付けでなんとか直りました。USBコネクターも接触不良になったので交換。 今回の故障はとても難解でした。 普通に使えるのですが、20分位したらUSBの通信エラーになり止まります。 調子の悪い日は何日もUSBが認識されなくなってました。とりあえずできることから修理していきました。まずコンデンサーはUSBボードとCPUボードの全部を交換しました。 このTQFP 44pin ML60851D のUSBデバイスコントローラーが壊れたのかと思って交換してみました。部品はアリババの電子部品ストアに聞いたら手配できたので2個1000円で買いました。 張り替えは自分でやって失敗したら大変なのでハンダ屋さんにお願いしました。しかし交換しても症状は改善しませんでした。 外したコンデンサーを計測してみても容量抜けは無いみたいです。 すべてSMDタイプのコンデンサーなので一部のみしか計測せず残りは壊して外したので不明です。 TQFP 44pin ML60851D ある日このマイコンの上面をパーツクリーナーで濡らしたティッシュで触るとなぜか直ることに気が付きました。USBが認識されない時にティッシュを当ててからなら認識されるのです。 何十回もやって結果は同じなので偶然ではなく何かこのあたりに原因があるような感じです。 基板のXT302がセラミック振動子です。MURATAのCSTCM4800MX セラロック48MHZです。この基盤は水晶発振子でも使えるようにプリントされてます。その場合はコンデンサーとコイルを付けるようにランドが有ります。このセラミック振動子の3端子の真ん中がアースで両端がマイコンにつながってます。1MΩの抵抗が付いてます。 ここをオシロスコープで見ても直流の1.5Vがかかってるだけで波形的なものは全く出てません。 一度外してみます。 SMDのセラロックを外すためにはんだ小手のこて先を作りました。 溝の幅は2.4mmです。 なんとかきれいに外れました。 このセラロックは探してもなかなか出回ってないので再利用できるように外します。 セラロックを外してマイコンのXIN端子に直接クリスタルオシレーターで48MHZを入れるとUSBが認識されるようになりました。 偶然の可能性もあるので何十回も試して偶然ではないと確信しました。 手持ちのオシロは30MHZくらいまでしか測れないのですが、波形は一応出てるようです。 10ns/div で山ひとつが20nsです。 だいたい50MHZ辺りです。2v-2.3v Vpp300mvこれで直るようなので48MHZのクリスタル発信器を別付けで取り付けます。 ちょうど都合の良い場所に5Vとアースのランドが有ります。ここから電源を取って水晶発振器を取り付けます。 発振信号は本来なら最短距離で入力させたいですが、スペース的に無理があるので少し長いですがリード線でつなげました。 車につないでテストしました。 順調に動作しています。 LSIやIC、マイコンの交換は、はんだ屋さんに頼めば確実ですが、壊れても大丈夫な基板ならば自分でDIYしてみようと思います。 TQFP、QFPの取り外し用にこて先を作ってみました。 ピンにはんだを盛っておいてこの小手先を当てると4辺が同時に過熱されハンダが溶けます。溶ければ素早く取りはずします。 取れました。 QFPのサイズに合わせて小手先を作るので面倒ですが安上がりです。 投稿ナビゲーション スパイダーモア SP50 AZ500 ミニキャブ U19T リフトアップ コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 Δ このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。