ミニユンボTB120 竹内製作所 ヤンマーYB10-2

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今回の修理は排土板のシリンダーが抜けて1分くらいで地面まで下りてきてしまいます。 スイングシリンダーオイル漏れ。ラジエター取り付け防振ゴム切れ。 エンジンマウントリア右切れてます。 
エンジンはヤンマー 3TNA72 ヤンマーの YB10-2とほぼ同じ機体のようです。







排土板は勝手に下りてくるのと車体を持ち上げる力も有りません。 ピストンシールが抜けてるようです。





ピストンシールは完全にバラバラになってしまってます。 これでは油圧の保持ができません。





ピストンシール、ウエアリング、ロッドシール、ダストシール、Oリング を交換しました。
ウエアリング以外は普通にモノタロウで3000円くらいで買える物です。 
ヘッドパッキン IDI 35x45x8 NOK 
ダストシール DSI 35x43x5x6.5 NOK
ピストンシール OSI 60x50x6 NOK 







スイングシリンダーは油圧ホースを外すのに手が入らないのでシート下のコントロールバルブで外しました。





ピストンシールのヘッド側の向きが逆に付いてました。  ヘッドのロッドシールも逆に付いてました。










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アームシリンダーからも少し漏れてきたのでロッドシールを交換しました。 シリンダー関係のシールは全部共通みたいです。 排土板シリンダー、スィングシリンダーと同じロッドシールが付いてました。 ダストシールはそれぞれ違うみたいです。 外したダストシールはバラバラに壊れてたので確認できませんでしたがパーツリストの品番は違ってます。 今回は排土板シリンダーと同じ DSI 35x43x5x6.5 NOK を付けました。




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Oリングは元々付いてたサイズからG65 G60とかが合いそうです。





ラジエターは防振ゴムが切れてるようでぐらぐらになってます。針金で固定されていました。





エンジンカバーを取り外します。 





ラジエターステーを外します。 4個の防振ゴムで固定されていますが4個とも切れてました。
ファンもシュラウドに当たってたようで削れてます。




切れた防振ゴムはインパクトで外しました。 




モノタロウの防振ゴム M8X40φ 1個400円X4




エンジンマウント リア右も切れてたので交換します。 
ダイヤマウントシリーズ U1000型 型番:U1360 M10 40X60X40 ミスミで2000円 






ラジエターロワーホースも穴が開いてたので交換します。 ミニキャブのラジエターホースと径が同じなのでL型の部分を2個ジョイントでつないで作りました。





ミニキャブトラックの配管を切ってホースジョイントにしました。 





シートが破れてたのでビニールレザーで作りました。





スポンジは梱包ラップで巻きました。




縫い目から水が入らないようにシームグリップを塗り込みました。





ビニールレザーが弱いのかエアータッカーで裏を留めようとしても破れてしまって留まりませんでした。
厚手の幌の生地を当ててからエアータッカーで打ちました。 






燃料系のエアー抜きは2か所有ってFOフィルターのプッシュバルブと噴射ポンプのプッシュバルブです。
キーオンで燃料ポンプを作動させタンク側からプッシュバルブを押せばエアーが排出されるようになってます。
本来ならば押してる間だけエアーと燃料が排出されるのですが噴射ポンプ側のプッシュバルブは押してなくても燃料がポタポタ出てきます。ホースで地面に落ちるようになってようです。 タンクに戻すようにすればベストですがタンクに戻すには噴射ノズルのリターンホースに三又を付けて割り込ませないといけません。 噴射ノズルのリターンホースはかなり細くて三又ジョイントから径変換ジョイントを付けないといけないので面倒です。






ボールバルブを付けて漏れるのを止めました。 漏れてた燃料がエンジンマウントの上に落ちてたのでエンジンマウントがボロボロになってたのかもしれません。 4個のうちこのマウントだけボロボロでした。






アーム ブッシュ 修理

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アーム先端部のブッシュが拡がってガタガタになってました。 ブッシュを外してみます。






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ハンマーで叩いたくらいでは抜けなかったのでアームを外してプレスで抜きます。この機種のアームブッシュは
内径30x外径40x長さ103mm の1本物の長いタイプです。 10tプレスではびくともしませんでした。
ジャッキのレバーが折れそうになるくらい体重をかけてやりましたが無理でした。





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ブッシュの内側に溶接ビードを盛って収縮させてやっと抜けました。 





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抜いたブッシュの溶接部はボーリングバイトでピン径まで拡げて戻しました。 径で1mm以上拡がってました。
最悪ブッシュが売ってなければこれを再度打ち込んでしばらく使うこともできます。





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ネットで探してみましたがぴったしサイズのブッシュを探し当てることができませんでしたので S45Cの鋼材から
作ってみることにします。 アーム先端部のブッシュが入る穴はおそらく40φ H7公差かと思います。
ブッシュは 外径40φで +0.05 +0.034 r6公差 かと思いますが センター押してないと端面側が0.03くらい
削りすぎてしまいます。 技術不足と旋盤のガタできっちり削るのはむつかしいです。最後はサンドペーパーで修正しました。 p6公差くらいになりました。 





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内径を30φで削ってピンを入れてみました。 






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100mmの長さの両端側が40mmづつピンに当たる部分で真ん中の20mmほどはグリース溜まりで1mmほど広くなってます。 そこからグリース溝が螺旋のエンドレス形状で付いてました。 エンドレス溝はこの旋盤では掘れないので十字に溝を入れてグリースを回そうと思います。





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横溝を入れておいて縦溝はキー溝を切る感じで手動キー溝カッターで入れました。





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グリースはピン中央の穴から出てくるので真ん中にグリースが入り溝に沿って回ってくれればいいのですが。
実際はどうなるかわかりません。 





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ユンボのシートカバーを作りました。





 





オルタネーター修理

突然エンジンから煙が出ました。 ゴムの焼けた臭いがしました。エンジンルームを見るとオルタネーターがロックしてファンベルトが焦げてました。 ベルトはファンとラジエターの間から知恵の輪で出せました。




 発電はしてるようなので分解してベアリング交換します。





センターのナットをインパクトで緩めます。




ベアリングが2個入っていて2個ともロックしてました。左のC型の物体は溶けたファンベルトの残骸です。






パーツリストとは少し違ってました。プーリー内側にベアリングカバーのような物が付いてました。





NSKの6201Zでした。 6201ZZで注文すると商品は6201Zが来て両面シールのベアリングでした。ZとZZの違いがわかりません。AMAZONで300円 注文してその日の夜には届きました。 感謝感激です。




プーリー側のボルトはモンキーレンチの大で締めました。  ファンベルトは119640-42290 FM36.5
モノタロウでもヤンマー純正が2000円くらいで売ってます。 最初から付いてたベルトは バンドーのRAF2375
でしたがおそらく純正はRPF2365のコグベルトかもしれません。 それならモノタロウで600円で売ってます。
RAFベルトは昔の自動車用でRPFコグベルトはバスや建機に使われてます。純正を買えば正解がわかるのですが
今回は安いベルトで我慢します。




 

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