タイタンダッシュ ミッション修理R15 エンジン修理

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タイタンダッシュ SYE6T マニュアルミッションから異音  シフトは良好ですが走行中異音がしています。
特にエンジンブレーキを効かせるとキュルキュルと音がします。 アクセルONで消えます。
ガソリン車なのですが排気ブレーキが付いてるみたいな音です。






ミッションオイルを抜くとドレンのマグネットに金属片が付いてました。 これは放置できないのでミッションを分解してみます。




ミッションを下しました。 トラックは意外と簡単に下ります。 




早速分解していきます。 このミッションは基本的に RX7やRX8のR15M 5速MTと同じです。
ボンゴ辺りとはMTケースの形が違います。 ボンゴのブローニィの一部とは同じみたいです。





エクステンションハウジングを外して 仕切り板を外すと 5速とリバースが見えてきます。 この辺りは問題なさそうです。





リア側のドライブシャフトは長いのでベアリングを抜くために長いプーラーを作りました。 





ドライブシャフトのロックナットを緩めるSSTを作りました。 





バイク用のクラッチナットレンチ 41mmを使いました。 これをパイプに付けて反対側にはインパクトを付けれるようにソケットを溶接しました。




41mmのロングソケットなんてたぶんそんなに使うことないので 先を交換できるようにしました。






オイルパンの中にも鉄片が有りました。 ベアリングのシールみたいです。





5th リバースのシフトシャフトを抜くには奥のスナップリングを外します。 バイスプライヤーで強力に掴んで引っ張ります。 





4-3 2-1 フォークのスプリングピンは小窓から打ち抜きます。




ベアリングは止め輪付で止め輪を引っかけて抜くタイプです。 プーラーは爪がかかりません。





とりあえずこんな感じで作って引っ張ってみました。 爪が滑って止め輪から外れてしまいます。





爪で引っ張るより溝を切って溝を内側にクランプで挟むとうまく外れました。 エンドプレー調整用のシムは壊れるので交換します。





メインシャフトとメインドライブシャフト、カウンターシャフトを取り出しました。
見た感じはどこも壊れてるようには見えません。




カウンターシャフトのベアリングのシールが無くなってました。 これがオイルパンに落ちてたようです。
左は新品で右が壊れてる物です。 ローラーも出てくるので擦れて音がしてたのかもしれません。




メインシャフトの振れは 0.01以下でした。  もともとシフトは問題なかったのでベアリングを交換しただけで組み上げます。 できればベアリングとシンクロ系を全部交換したいところですが、自家用なので安く上げたいと思い
壊れたベアリングだけ交換で後は再利用しました。 







エンドプレーの測定 ケースのボア深さを測って ベアリングの止め輪からの寸法を測ります。 




調整シムはマツダの部品では0.3mmしか無かったです。 0.1mmは入荷が3ヶ月後らしいです。
選択肢はないので0.3mmを買いましたが。 元々のシムも0.3mmで エンドプレーは基準値内になりました。





 

メンドラのベアリングを入れます。 適当なパイプを継ぎ足してプレスしました。





シャフトとベアリングの勘合がきついのでベアリングの内輪を叩き込むために鉄パイプの内径を拡げます。





打ち込み用のパイプ 軽トラのプロペラシャフトが余ってたので使います。




ちょっとイラついたのが5速のシフトシャフトに付いてるスナップリングを入れる時スプリングが邪魔で入れにくい。 フックで上に持ち上げて固定しました。





5速ギヤの後ろにボールベアリングを打ち込んでます。  あとはエクステンションハウジングやオイルパンとかを付けて完了です。 エクステンションハウジングはまっすぐ取付けようとすると入りませんでした。 当方の場合は左に45度ほど回して シフトロッドのエンド部のかみ合いを確認して右に回して入れました。正解かどうかは不明です。



ミッションを積みます。 ミッションマウントを外してエンジンのリア側を少し持ち上げて木片を挟んでおくと
水平にミッションをドッキングできます。 メンドラをばらしてる時にクラッチもセンター出ししてたのであっけなく付きました。  試運転では異音は無くなってました。 やはりあのベアリングの音だったみたいです。



SYE6T タイタンダッシュ エンジン不調 

知り合いのタイタンダッシュ、エンジンが吹けなくなって特に低回転時にボソボソともたつき回転が上がると直ります。アイドリングも時々不安定になって止まります。最初は電気関係から見てEGRやスロットルボディとかも見ましたが最終的にコンプレッションを測定して納得しました。 3番だけ7~8Kg/cm2しか上がりませんでした。 一般的に9㎏以下だと爆発しにくいので
その境界辺りの圧縮だったようです。 




ラジエター外してコンデンサーを少しずらすとクランクプーリーにアクセスできます。 タイベル外すだけなら小さいボルト5個外すとプーリーは取れます。今回はオイルシールを交換するのでクランクプーリーボルトを外します。




クランクプーリーボルトは鬼のように固く締まってました。普通のインパクトではびくともしないので大型インパクトでやっと緩みました。



オイル漏れも酷くてカムプーリの裏側辺りからも漏れてます。 




シリンダーヘッドをインマニごと外しました。 結構重くて大変だったので付ける時はインマニ外して付けます。




ラッシュアジャスター式の12バルブエンジンです。 エアー噛むとタペットがカチャカチャ鳴ってうるさいです。
しばらく走ると静かになりますが不快です。 





バルブは割れたり欠けたりしてなかったけど酷いカーボンの堆積です。このカーボンが悪さをしてたみたいです。




ラッシュアジャスターも内部にタール状のオイルが入ってたので洗浄しました。 DOHC車ならともかくSOHC車にラッシュアジャスターは要らないような気がします。 車検ごとにタペット調整したほうがいいですね。




バルブを回しながらカーボンを取りました。




ステムシール交換  ラッシュアジャスターに油圧を送るラインも洗浄します。 


ロッカーアームの中に小さい穴があってラッシュアジャスターにオイルを送ってるようです。 この穴を洗浄します。




カムスプロケットの裏からオイル漏れがあったのでこのガスケットも交換しておきます。
サーモスタットは後で交換しにくいので交換しておきます。





ボンゴやバネットのヘッドガスケットと同じです。




電子制御でもデスビが付いてます。




整備モードで点火時期を合わせます。 なつかしのタイミングライトです。

エンジンのもたつきは直りましたがアイドリングで少し振れる時があります。OBD2で見ると短期補正がマイナス25
とかに振り切る時があってその時にアイドリングが振れます。この症状はO2センサーを交換したら直りました。








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