ワイヤーロープ カシメ機自作

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ワイヤーロープは切れたりカシメが抜けたりしたら危険なので通常はワイヤー屋さんで買いますが、玉掛けに使わない低荷重の作業で調度いい長さのワイヤーが作れたらいいなと思ってました。細いワイヤーなら手動のカシメ機も手ごろな価格で売ってますが、8mm以上のワイヤーをカシメる器具はかなり高価です。 

アーム産業のスエージャーHS12-HBはかなりしっかりした作りで確実にカシメられそうです。しかし20万円くらいします。 とても手が出ません。ちょっとした低荷重の作業で使うにはもったいないです。 なので簡易カシメ機を作ることにしました。プレス機を使ってカシメようと思うので簡単な構造の物でいいかもしれません。







知り合いがイノシシ罠を作るために持ってた小型のカシメ機を見せてもらいました。 これは2~3mmのワイヤー用ですが、基本的なことは参考になりそうです。 











確実にカシメられてるかを測るゲージです。 







ちょっと腐食してますが、H鋼を二つに切ります。







T字型にします。





フラットバーに穴を開けて円の真ん中をずらして切ります。 円のサイズは試行錯誤で決めて行きます。





これをカシメ機のダイスにします。 試作なので軟鋼ですが、サイズが決まれば硬い材質で作ったほうがよさそうです。





上の刃と下の刃のペアになります。





刃が真っ直ぐに当たるようにガイドバーを付けます。





基本的な形です。 プレスで上下から押してカシメます。







上の刃が上下にスライドするように長穴にしました。





こんな感じでカシメます。  8mm用のアルミスリーブはアーム産業のだと1個200円くらいします。オーバルスリーブと言って、穴がヒョウタン型になってます。  まずは練習用に安いアルミスリーブを使います。








そんなに力は要らないので4Tジャッキでプレスします。







3か所カシメます。 







見た感じちゃんとカシメられてるようです。 







何回かカシメてるとガイドバーがずれてくるので溶接で留めました。  スライドする長穴部のボルトはゆるみ止めナイロンナットでゆるく締めてます。





ガイドバーを溶接で留めたらずれることもなくいい感じになりました。







420kgの砂袋を吊って荷重テストをしてみました。







このくらいの荷重だと抜けることなくちゃんと留まってるようです。実際は100Kg以下の荷重での使用なので問題ないと思います。ダイスはアルミをカシメるので軟鉄でも今のところ問題ないみたいです。 そのうちに6mmワイヤー用のダイスも作ってみようかなと思ってます。  









知り合いが倉庫の整理をしていらない工具を処分してたので圧着器をいただきました。かなり年代物ですが使えそうです。  泉精器の 15号 6ton です。








自作のカシメ器より楽です。 







ダイスもいろいろ付いてました。







ポンプのレバーを動かすとポンプピストンからオイル漏れします。ピストンのパッキンは消耗部品ですが、部品が入手できるのかわかりません。メーカーさんは安全を考えて保守点検はメーカーに出してくれと言うでしょう。







ポンプピストンは簡単に取り外しできるので見てみます。







やはりパッキンがボロボロになってます。 バックアップリングが3個にゴムパッキンが2個です。 角パッキンみたいです。これが純正品なのかどうかも分かりません。ロッド外径8mm パッキン外径11mm 







とりあえず応急処置としてOリングを入れてみました。バックアップリングはそのまま使います。組んでみるとオイル漏れもなく圧もちゃんとかかってるみたいです。うちではほとんど使わない工具なので耐摩耗性が劣ってもOリングでいけるかもしれません。 ガレージジャッキとかはOリング使ってるから使えないことはないでしょう。





製造メーカーさんに問い合わせてみたら廃番で部品供給終了してるそうです。でもとても親切な対応をしていただきました。 パッキンのスペックを教えていただきました。 感謝です。 パッキンはペンタシール PS-8でした。MONOTAROで買えます。 

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