ハイゼット S210P スクラップ車再生

Loading

平成17年式のS210P 極東ダンプの再生をします。 エンジンはメタルが焼けてるような音がして回転上げると
すごい音が出ます。白煙も出てました。 ミッションは普通に入りますがバックギヤが抜けます。手でシフトレバーを押さえてるとバックできます。 ダンプなのですが荷台に穴が開いてるので小さな物は落ちてしまいます。ダンプのホイストは大丈夫みたいです。PTO式のダンプで4WDのトランスファーから油圧ポンプを駆動しています。

今回はエンジンを下して中を見てみます。 荷台も修理するので荷台も外します。その方が作業が楽です。





荷台は後で修理するので外して置いておきます。 大人2人なら手でも持てるくらいの重さです。




PTOポンプをミッションから外します。油圧ホースはつなげたままで大丈夫です。





ポンプのガスケットも要交換です。クラッチ交換だけでもポンプを外すのでちょっと面倒です。





エンジン、ミッションをメンバーごと下しました。  




エンジンとミッションを分離させます。 これで手で動かせるようになります。




スタンドに取り付けて分解していきます。




オイルパンを外すとメタルが流れて溜まってました。




コンロッド大端部の2番、3番のメタルが焼けてます。 親メタルは意外と綺麗でした。




白煙の原因はオイルリングの固着でした。外すのに苦労するくらい固まってました。




当然オイル穴も塞がってるのでドリルで通します。



ピン径は直角2方向で使用限度内でした。 少し傷が入ってるのでラッピングします。




クランクシャフトをオフセットさせてチャッキングしました。 端面は回転センターで押してます。
ラッピングだけなのでそんなにシビアに芯出しする必要はないです。





https://youtu.be/S12HBsqDUDU





センターで押す穴を120度で3個開けてるのでチャックを少し緩めて120°回転させると次のクランクピンをラッピングできます。




普通にチャッキングして親メタルの部分も磨きました。





シリンダーは大丈夫みたいです。 



若干線傷が有ったので軽く磨きました。



子メタルとピストンリングを交換 





ウォーターポンプ交換 シリンダーヘッドは2年前に面研してステムシール交換してるのでそのまま付けます。




タイベルとテンショナー交換 





バックギヤが抜けるのはミッション内部の不具合かもしれませんが今回はシフトロックのボールを押さえてるスプリングを強くしてみました。 





右が純正で左が少し長いボルトを作りフランジ部を平面に削り銅パッキンを入れました。 後日試乗しましたが
バック抜けは直りました。 







マフラーハンガーのフックが腐って外れてます。



腐ってる部分の長さを延長して溶接で付けました。




ガソリンタンクの横なので溶接は危険です。 外した状態で溶接しました。





エアコンは冷えるのですがヒーターが効きません。 コントルールパネルを見てみると温度調整のワイヤーがくの字に曲がってダンパーを押し切れてません。 ワイヤー交換するにも手が入らない場所なのでダッシュボードを外します。
ダッシュボードを外すといってもハイゼットのダッシュボードは意外と簡単に外れます。 





ハンドルは外した方がいいです。 ちょっと邪魔です。 ついでにエバポレーターの掃除とダッシュ裏の掃除をします。








コントロールパネル側で折れ曲がってました。 真っすぐに直そうとするとポキッと折れました。




1.2φのピアノ線を使って修理します。 まずはコイル状のピアノ線を真っすぐに伸ばします。案外これが難しいです。





ワイヤーループプライヤーでヒーター側にループを作ります。




アウターチューブを通してからコントロールパネル側をクランク状に曲げます。





次の直角曲げは横に90度曲げます。




最後に先を90度回転させればクランク状になります。





これを取り付ければヒーターが効くようになりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください